1.イスラエルの孤立化

 今、日本人の目は北朝鮮核問題にくぎ付けにされているが、核兵器の問題では、中東のイランとイスラエルの間が破局の手前に来ている。それを検討したい。

 シリア内戦で、トルコとロシア、イランの間で反政府勢力の拠点イドリブ総攻撃を中止して非武装地域を作り地域を分離して、トルコとロシアが共同で非武装地域の監視を行い、両者でアルカイダ系武装勢力をせん滅するという合意ができた。これでトルコがロシア陣営に正式に入った。

 これで当分、中東戦争がなくなったと思った矢先、イスラエル空軍機がシリアを空爆、その戦闘機へのミサイルがロシア偵察機に命中して墜落した。ロシア兵14人が犠牲になった。シリア軍の防空システムは、北朝鮮製であり精度が悪く、イスラエル空軍機はロシア偵察機を盾にしたようである。

 それと、イスラエルはシリア攻撃場所を事前にロシアに通報することになっていたが、攻撃1分前に通報したことで、ロシア偵察機が回避行動を取れなかった。

 このため、ロシアのショイグ国防相は、イスラエルのリーベルマン国防相に対し、報復措置を検討すると伝えた。

 これにより、この地域でトルコ、シリア、ロシア、イラン対イスラエル、米国の戦争が起きる可能性が出てきた。サウジやクルド人などは、ロシアを敵にしての戦いには参加しない。

 米国は大使館をエルサレムに移転したことで、米国はイスラエルの味方となり、両者の仲介もできない状態になり、仲介者がいない状態になった。

 ロシアは、レーダー部品をイスラル製ではないS300防空システムをシリア軍に供与して、イスラエル空軍機を撃墜できるようにした。それと無線ジャミングの装置も提供して、傍受できないようにした。

 イランはすでにイスラエルに攻め込む準備をシリアのイラン軍基地で行い、ロシアの空軍の支援を得て、イスラエルに進攻しようとしている。この状況になり、パレスチナとイスラエルの停戦交渉も中断した。

 イスラルを助ける国は米国しかないが、米国もシリア内には2000名程度の特殊部隊しかいない。ロシア側に付くトルコの米空軍基地は使えない。サウジも中立になり、サウジの米空軍基地も使えない。このため、急遽、ギリシャの飛行場を借り受けるようである。このように米軍の中東での体制は、脆弱である。それと、ロシアとの戦いなる。

 というように、米軍の体制が十分ではなく、イスラエルは自力で戦う必要になる。そして、今までの中東戦争とは違い、相手側には、ロシア軍がいる。始まれば、そう簡単な戦争ではない。

2.黙示録記述の状態

 このロシアを「ゴク」と言い、周辺国の多くが敵になり、イスラエルに攻めてくるという記述が、第七の封印開封の前に「ヨハネの黙示録」に出てくる。

 ここで「ヨハネの黙示録」の七つの封印を説明すると、第一の封印は正義としてブッシュ父大統領であり、第二の封印は、ブッシュ子大統領であり、第三の封印は天秤を持っている商人であり、これはリーマンショックであり、第四の封印はイスラム国で、無制限に人を殺している。第五の封印は、社会正義を求める群衆がトランプ大統領を当選させ、第六の封印は、世界的に天変地異が起こり、現時点はここであろう。

 第七の封印は核戦争であり、最後の審判が下されるのであるが、その前の記述の状態になってきた。中東や欧州が核戦争で住める土地ではなくなる可能性がある。米国にも核爆弾が落ちる可能性もある。

 このため、欧米諸国の富裕層は、地球最後の時を意識して核戦争でも生存が期待できるニュージーランドに移住しているのだ。

 日本人は「ヨハネの黙示録」を読んでいないので、この状況を危機とはとらえていない。しかし、一神教世界では大問題になっているようだ。

3.ユダヤ人の移住場所

 一番問題は、ユダヤ人たちである。ユダヤ人の風習と日本人の風習にはよく似たものがある。このため、昔から日本人は、失われたユダヤ10部族ではないかと言われてきた。

 ユダヤ人の多くは、中東戦争でイスラエルが破壊されて、安住の地を求めて移住することになるが、福島の原発事故や広島・長崎の核爆発など放射線医療の経験のある日本に来てもらえばよい。ユダヤ人は、アイデア力があり、日本人は作る力がある。この2民族が結合すると、世界最強でイノベーションが進むように思う。

 両民族の結合で日本は甦ることになる。

 さあ、どうなりますか?

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日本国際戦略問題研究所長 津田慶治

日本国際戦略問題研究所長 津田慶治

1975年、東工大制御工学科卒。日本電信電話公社に入社し、つくば博覧会協会で街づくりを経験。通信研究所で人工知能など最先端のコンピューター技術の開発、IBMで米国企業文化に触れる。NTTデータで省エネ技術や米国、中国、インドなどでソフト開発を行い、カントリーリスクから国際問題を研究した。その後同研究所主宰。 1999年から「国際戦略コラム」を主催。国際関係や日本文化を論理的な視点で冷静に評論中。有料メルマガは、まぐまぐ大賞の経済政治分野で2位。
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