橋下徹前大阪市長の強いリーダーシップで存在感を発揮した国政政党「日本維新の会」に、いま深刻な「亀裂」が生じている。橋下氏と松井一郎大阪府知事という2人の創業者の濃厚なキャラと、歯に衣着せぬ言動が話題をさらってきたが、国政政党「維新」の党勢は低迷。与党でも野党でもない、その間の「ゆ」党路線が限界に達しているとの声が出ているのだ。自民党を支える「保守政党」として、保守系メディアや評論家からは批判的に取り上げられないものの、近年の選挙では自民党が伸長する一方で、維新は埋没しており、党勢回復の道は険しそうだ。自民党を補完する勢力としてのポジションを維持していくのか、それとも野党結集を含めた路線に切り替えていくのか。いよいよ針路を決めざるを得ない状況を迎えている。

■「国政維新は何がしたいのか全く見えない」

 「今の執行部は、自公との一蓮托生を決めてしまっているように見えます。しかし片山代表も認めて下さいましたが、党の路線には様々な道があります。自民党と連携するのか野党らしく自民党に本質的チャレンジを挑むのか路線を決するべきなのです。今の国政維新は何がしたいのか全く見えなくなっています。」

 時に過激な発言で耳目を集める維新の足立康史衆議院議員は10月15日、ツイッターにこのようにつぶやいた。この日は、片山虎之助共同代表と会談したことを明らかにした上で、

「自民党の悪いDNAを引きずる執行部の刷新、党改革の必要性を訴えました。」

「私が執行部の刷新を求めると、片山代表は人材がいないと嘯かれるばかり。しかし、党がしっかりすれば人材などいくらでも出てきます。代表選選出規定を整備し、立候補者を募り、全国遊説を重ねることが、全てのスタートになります。八十を越えた(ママ)代表が自分以外に人材がいないと言うのは、余りに滑稽です。」

「全国を走り回り自民党とは異なる政党の理念を拡大していくことです。それが出来ないなら辞めるべきです。」

「今の国政維新執行部は、自民党のDNAの呪縛から逃れられないでいます。それが彼らの政治家としての強みそのものだから当然です。しかし、維新がここまで生き残ってきた強みが今は足かせになっています。」

と、連続ツイートして執行部への批判を繰り広げた。

 足立氏は、さらに「これまで通り自民党と連携するのであれ、野党らしく自民党に本質的チャレンジを挑むのであれ、党が強くなければ意味がありません。いまの党勢なら解党した方がマシです。」

と、「解党」というキーワードまで持ち出して党改革などを訴えた。

 こうしたツイートには「賛成」「頑張れ」と足立氏を応援するコメントが寄せられたが、その一方で「維新出て無所属議員として当選して初めて有効な意見」「解党すべき」「お前が維新を辞めろ」との厳しい声も。

 さすがに創業者の松井知事も10月15日夜、ツイッターで足立氏に「国政において政府とは是々非々の野党というのが維新の立ち位置でしょ。足立さん貴方は評論家ですか?現職議員なら自分の考えを実現する為に賛同者を集める事です。それと、貴方は維新の会がある事で比例当選出来たのです。簡単に解党した方がマシと言うのは慎みなさい。」と緊急参戦。日本維新の会という政党から公認を得て、その比例票で復活当選した足立氏が解党に言及したことには「親分」も我慢できなかった様子だ。

 だが、足立氏の怒りは収まらない。
「賛同者、賛同者と仰いますが、税金で夜な夜な飯を奢りデマを振りまく、そういう古い手法でですか。」

「国政維新が古い政治に終始するのであれば、解党すべきです。」

と、改めて執行部批判を繰り広げると共に「解党」に言及した。

《2 「もうなくなればいい」に続く》

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言論ドットコム編集部

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