先日、日本に戻るタイミングで「paypay」を体験してみました。

 中国の「alipay」「 WeChatPay」との違いを記してみたいと思います。

■「paypay」と「WeChatPay」の違い

 「WeChat」は、日常的に使う「LINE」のようなチャットツールです。

 なので、「WeChatPay」に関しては、そもそもインストールするという感覚ではなく、日常的なチャットツールに新しい機能が加わったという感覚。それぞれが、それぞれのタイミングで、無意識に使い始めて日常化していた感じです(勿論、キャンペーンなどはしてましたが…)。

 実際に「alipay」「WeChatPay」を使用したことがないという人はほぼいないのではないのかというくらい、電子決済システムありきで全てが動いています。

 そこと比べると、「paypay」は、「paypay」を使って決済をするという意思を持ってインストールしないといけない。意外とここは大きいかなと感じました。

 「paypay」もアプリ決済に抵抗がない人、新しいものが好きな人ばかりでなく、「WeChatPay」のように、都市部に限らず全国で老若男女に使ってもらうということが当然、目的であるはず。

 しかし、今回の帰国時、20代も含めた周りの知人やタクシーの運転手さんとの雑談で実際に落としているか確認しましたが、存在を知っているにも関わらず、ほとんどの人がインストールしてなかったことにまだまだ日常的なツールになるには時間がかかってしまうのかと感じました(地方都市であったからという部分もあるのかもですが)。

■口座開設、チャージ

 「paypay」も開設自体は簡単ですが、チャージに関しては銀行口座(デビットカード)との結びつけの際の「Yahoo!マネー」への結びつけが慣れていない人には二度手間で結構面倒と感じるのではないかと。

 クレジットカード登録は、その場でスキャンすれば良いので、そこまでの面倒さは感じませんでしたが、そもそもこの行為に抵抗ある人がまだまだ多いのかもしれません。

 「WeChatPay」は、直接銀行カードを登録、結びつけをすることが可能です。そこに仮にチャージ残金がなくても足りなくなったら、「WeChatPay」を通して直接銀行口座の残高から払うということができる(例えば、レストランで5000円使ったけどチャージには1000円しかない、その場合には銀行口座の預金から払うという選択ができ、わざわざ一度チャージをするという必要はありません)。

 中国はクレジットカードがほとんど普及しておらず(最近では一般の子にもクレジット開設の営業などに来たりしているが、まさにクレジット(信用)カードでありました)。完全なる現金、そして「銀聯カード」(デビットカード)社会でした。

 百貨店やある程度の大きさの商店は「銀聯カード」が使えるのですが、個人店、タクシーなどであればやはり現金が主でした(営業許可を取っていない、カードの機器導入費、手続きが面倒などの理由で)。

 また、当時の「現金社会」には「偽札」という問題などもあり、十数年前は私の感覚ではあるが50元札などは20枚に1枚くらいの割合で偽物でした(今では見かけることも少ないうえにそもそも現金を触るという行為自体がほとんど無くなった)。

 ですので、「銀聯カード」が使える場所ではカードを使う。つまり、自分の預金が入っているデビットカードから支払うという感覚は日常的にあったのです。

 そんな状態から一気にこれらの電子決済方法が普及したので、当然結びつけはクレジットカードではなく、デビットカードである「銀聯カード」となります。

 つまり、日常的なお金を使う(現金として持たずに預金から支払いを行う)という感覚が維持されたまま現金というお札が「銀聯カード」がデジタルの「WeChat」「alipay」になり、現金やカードが入っていたお財布がスマートフォンに入れ替わったという感覚かなと思います。

 これは 日本で言えばカセットからCD、VHSからDVDに変わった感覚と近いのかなと思います。

 日本は銀行口座からお金を引き落とすとその都度手数料が必要になるため、どうしても現金、もしくはクレジットカードで後ほどまとめ支払うという方法が主流になってしまっていました。

 そのため、デビットカードという概念、現金を使わずその場で自分の預金を使うという感覚がまだまだ皮膚感覚でない部分もあるのかと思います。

 そこと比べると、「paypay」に関しては、「paypay」という電子決済システムをあえて使っているという感覚は凄くありました。

《2 「決済やポイントは」に続く》

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ブランドPRプランナー兼美容家 柳瀬真弓

ブランドPRプランナー兼美容家 柳瀬真弓

Reflections generaloffice代表取締役、北京当代行云文化传媒有限公司代表。中国在住13年。中国の業界最前線で培った人脈とコミュニケーション力で「旬」を捉え、響く女性目線のアジアプロモーションを数多く手がける。中国の著名人、業界人の顧客を抱える美容中医師としても活躍。現地の先端ニーズを的確に捉えるため、北京・上海に自社プレスルームを構える。
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